2017.11.30
開業90周年レセプションへ
 横浜ホテルニューグランドは昭和2年12月1日に開業しました。そして今年の12月1日にが開業90周年となりました。縁があり、その開業記念のレセプションパーティーに招待されることとなり、行ってきました。平日の木曜日、今にも雨が降りそうな横浜山下公園には殆ど人も居ない晩秋の日でしたが、この貴重な日に久しぶりに足を運べてよかった。
 ホテルとしては、年初からこの記念の年をアピールしてきたことでしょう。久々に足を運んでホテルの様子をみても、なにも変わらず安心しました。なにかの理由をつけては改築、改装が常の日本の都市の建築物では建築時の趣を安易に変えてしまい、寂しい思いをしてしまうことが多いだけに、いつ来ても変わらぬ姿に安堵しました。
 レセプションパーティーの開始は12時半からでしたが、12時から入場できるようでした。先に山下公園からの眺めの写真を撮ったりしてゆっくりしていました。
 フェニックスルームで受付け、会場はレインボーボールルームでした。つまり、舞踏室として開業当時はこの部屋でダンスを楽しんだそうですね。今日では結婚式場にも使われているようで、開業当初の雰囲気をそのまま残す貴重な空間です。今日の多くのホテルのようなだだっ広い空間とは違い、その装飾のすばらしさと共に、落ち着いた社交の場として今でも垂涎の空間といえます。
 私にとっては、こうした場にはなじみがないので落ち着きませんでしたが、担当事務の人を探して、いかにも用事があって来たんだという様子で会場に入りました。入り口での演奏、主だった人たちの入り口での出迎えにも、正直誰も知らない、、。そんな場違い?!の招待者ではあったが、ホテルラベルという出会いがこうした機会を得ただけに、自分に与えられた運を感じるばかりです。
 パーティーの席だから人が写るような写真は失礼となるから、ほぼ最後に殆ど人が居なくなった時、帰る時にルームの写真を撮っておきました。
 この部屋に100人以上の招待客(もっと多かったでしょうが、、)で一杯でした。
 この部屋で目に付く気になるものが、天井の装飾。開業当時のままの姿。今日では作りえない、漆喰職人の傑作を見ることができた。
 関東大震災後の昭和の初めの職人の技もそうだが、ここまでの装飾を凝らした建築をしたこのホテルの創業意義を改めて感じるところでした。
 会場左側は中庭が見える側で、スイーツや軽食が並んでいました。殆ど食べつくしていた状態でしたが、テープルに置いてあった人形のおっさんがよい雰囲気をだしていたので撮っておきました。
 本館2階の右手がレインボーボールルームです。2階は待合のソファーなどもあり、古いこのホテルの写真では、この場所でくつろぐ多くの外国人客がよく見かけられました。
 確かに今の時代では、本館だけでは収益も上がらないようですから隣に高層館をもうけていますが、矢張り本館のこの空間はふらっとやってきて気軽に体感できるだけに、歴史を持つホテルならではの財産といえますね。
 レセプションパーティーは立食のスタイルで各々が用意された軽食を食べ、映像とナレーションでホテルの歴史を再認識して終了しました。昼ということもあり、お酒で酔っ払うという感じでもなく、1時間もしたら殆ど人は帰ってゆきました。記念の今度発売される写真集を手にしました。多くがホテルの顧客によるものだけに、それほど華美な演出などもなかったのですが、100周年ともなれば、もっと賑やかに、華やかなパーティーになるのではないでしょうか。
 目的のもうひとつが11月に発足した日本クラシックホテルの会によって、発行されたパスポートと証したコレクション冊子。スタンプ用としたものだが、私にだけできるホテルラベルを貼ったパスポートとして、自分だけが楽しむものとして購入した。9つの今回参加したホテル全てに泊まることはできないであろうが、足を運ぶくらいはしたいものである。
 本館ロビーにはクリスマスツリーが飾ってありました。決して大きくは無く、華美でもないのがよかった。
 家族連れでゾロゾロというホテルではないだけに、落ち着いた雰囲気で宿泊するという気持ちでのホテルではこれで充分といえる。
 これらの写真はホテルに着いた時に撮ったものです。丁度お昼でしたが、山下公園には殆ど人がおらず、こうしたすばらしい眺めを撮ることができました。先の大桟橋に係留されている船がいかにも港としての雰囲気を感じさせます。
ニューグランド創業時には船が主な手段だっただけに、どれだけ多くの人たちがこの海を見てきたのかと思うと、感慨深いものです。
 そして山下公園からみたホテルニューグランド。ホテルの名の看板の大きさも印象的です。また何度かこの場にはくることになるけれど、回りにどんどん高層ビルが建つような味気ない景観だけにはなってもらいたくないですね。人口が増えていないのだから、建物ばかり多くしても意味がないのだから、、。
 ともかくも、殆どの人にとっては何も無い、いつもの一日でしたが、歴史の区切りともいえる日にこうした場に立ち会え楽しんだことは自分にとっては貴重な思い出となった。
Mayfair